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東教授:私の研究テーマの1つは『欧陽文忠公集』各版本の木版技術の比較です。中国国家図書館所蔵版、日本宮内庁書陵部所蔵版、天理大学所蔵版を比較して読む過程で、中国国家図書館所蔵版と日本宮内庁書陵部所蔵版が同じ明代の定本全集であることに気づきました。レンタルサーバー一方、天理大学所蔵版は異なる版本で、他の2つの版本にはない書簡が96通収められていました。
----なぜ天理大学所蔵版だけに収められていたのでしょう?
天理大学所蔵版は、周必大の編纂した版本以降に、新たに収集された書簡96通を加えて発行されたのだと考えています。これと同じ版本は中国ではすでに失われてしまったのでしょう。残っているのはすでに、13世紀に日本が南宋から購入した旧インプラント「金沢文庫」本『欧陽文忠公集』だけかもしれません。
----96通の書簡はどのような内容でしょうか?
すでに1回通読しました。大部分は王安石などの友人に宛てて近況や謝意を綴ったものです。例えば蘇洵を讃嘆する文章、科挙の試験官を務めた際に簡潔で練られた文章を書いた者に高得点をつけたこと、自分の書いた碑文を勝手に変更されたことへの不満、英会話 横浜長年洛陽のタケノコを食べていない、洛陽の花を見ていないという感嘆などです。上海古籍出版社の『中華文史論叢書』2012年第1期号に96通の全文が掲載される予定です。
東教授の最後の言葉からは喜びと安堵が伝わってきた。 |
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